株式会社PHP 研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年12月9日に『古典ねこ落語』発売した。
人気の5つの演目を大胆に漫画化した本書は、伊藤カヅヒロが漫画を、立川志らくが監修を担当し、登場人物をすべて〈猫〉に置き換えて漫画化した一冊。
浮世絵師・歌川国芳が猫を擬人化した浮世絵を通じて、江戸の暮らしぶりを地方出身者や子どもにわかりやすく表現したことに着想を得て、落語を可視化したという。
落語通から知識ゼロの初心者まで、誰もが見て、読んで楽しむことができる。とにかくわかりやすくて、面白い。この斬新さはクセになりそう。
【書誌情報】
書名:古典ねこ落語
監修:立川志らく/漫画:伊藤カヅヒロ
発売日:2024 年 12 月 9 日
判型:B6判変型並製
ページ数:176 ページ
定価:1,760 円(税込)
ISBN:978-4-569-85836-4
〈収録作品一覧〉
【初天神】
息子連れでお参りに繰り出した父親は、「あれ買え、これ買え」とねだる息子に手を焼いて……。
【粗忽の釘】
柱と間違えて薄壁に釘を打った粗忽者の大工が、隣家に釘が飛び出てないかを気にして……。
【死神】
金に困って首をくくろうとした男の前に死神が現れ、金持ちになる方法を教えてくれたが……。
【目薬】
目を悪くした夫に妻が目薬を買ってきたが、能書きが見えない夫は目薬を差す場所を勘違いし……。
【文七元結】
娘が自らを身売りして工面した金を、橋から身投げしようとしていた男にあげてしまった父親は……。
監修:立川志らく(たてかわ・しらく)
落語家、映画監督、映画評論家、劇団主宰、TV コメンテーター。
1963(昭和 38)年生まれ。東京都出身。1985(昭和 60)年に立川談志に入門。1995(平成 7)年、真打昇進。多くの著作があり、近著では『師匠』(集英社)、『決定版 寅さんの金言・現代に響く名言集』(ART NEXT)、『進化する全身落語家 時代と芸を斬る超絶まくら集』(竹書房)などがある。
漫画:伊藤カヅヒロ(いとう・かづひろ)
イラストレーター。北海道出身。大学在学中 21 歳の時に、集英社より漫画家デビュー。その後はイラストレーターとして活動し、書籍イラスト、漫画などを手がける他、テレビ番組や、お笑いライブなどのVTR イラストを数多く担当している。