スクリーンで観る高座シネマ落語 「落語研究会 昭和の名人五」
落語の黄金期が昭和にあった これぞ名人、これぞ名演、蘇る落語の至芸!
現在もTBS主催の落語会として月に一度開催されている、落語研究会。これは、1905年に発足し、その後震災や戦火で何度か中断はされたものの、TBS主催の今の形となり三宅坂の国立劇場で続いており、今月で538回を数える(私ももう20年近く通っております)。
このTBSが記録してきた名人の高座を、映画で公開しようという試みがこの、スクリーンで観る高座シネマ落語「落語研究会 昭和の名人」で、今回で5回目。
この「落語研究会 昭和の名人五」の演目はというと・・・。
八代目 桂文楽「愛宕山」(70年収録・モノクロ)
五代目 柳家小さん「粗忽長屋」(79年収録)
三代目 古今亭志ん朝「反魂香」(79年収録)
五代目 柳家小さん「笠碁」(91年収録)
五代目小さんを中心に、明治生まれの文楽、大正の小さん、昭和の志ん朝という夢の競演が実現。
特筆すべきは、五代目小さんの演目。
「粗忽長屋」は、今現在聴くことのできるものは五代目小さんに源流があるといっても過言ではなく、柳家の十八番として語り継がれ、そして談志師の手によって立川流でも「主観長屋」としても脈々と受け継がれている。
そして、もう一席は、ご存じ「笠碁」。これは晩年に好んで頻繁に演じられた噺で、五代目小さんと言えば「笠碁」、「笠碁」と言えば小さんと言ってもいいでしょう。
この二席に、八代目文楽と三代目志ん朝とは、まさに夢の競演です。
そして、細かいことですが。
この映画、入れ替えがありません!
ということは、1,800円(前売・枚数限定)、2,000円(当日)で一日中見放題。
この本物の名人芸を一日観て、寄席より安いとは・・・。
東銀座の映画の殿堂、東劇で5月11日(土)から5月31日(金)までの期間限定上映です。
リンク先で見られるこの映画のフライヤー。裏面にはTBS落語研究会のオンエアでもおなじみ京須さんの解説文。
またもや充実度満点で、勉強になります。
公演情報
スクリーンで観る高座シネマ落語 「落語研究会 昭和の名人五」
【日時】2013年5月11日(土)から5月31日(金)
【料金】前売1,800円(枚数限定)当日2,000円※前売り券の発売場所は以下の詳細リンク先を参照
【会場】東劇(東銀座)