「東海道五十三次」になぞらえた、五街道雲助の集大成
誰もが認める本格派、五街道雲助師。
私も大好きな、古典の重鎮。「今」を追う落語ファンには、白酒さんの師匠とご紹介するのが意外性もあり、いいのかも知れない。着実に我が道を歩む姿に魅了され続けて来ましたが、なんとその集大成ともいえる公演が4月から毎月開催というニュースが。
入門45周年の今年をスタートとして、50周年となる5年後へ向けての大河的企画。
「東海道五十三次」になぞらえた落語の旅を、5年間をかけて歩みます。
新世代もいいけれど、やはり、この世代の豊潤さも、魅力です。
個人的には、とても粋を感じられるこの企画に注目しています。
出来れば、最後まで追いかけたい!
今年入門45年を迎えた落語家・五街道雲助。
没後40年たった現在でも絶大な人気を誇る五代目古今亭志ん生と、その長男である十代目金原亭馬生という「昭和の名人」直系の本格派である雲助は、爆笑滑稽噺から長編人情噺まで手がける幅広い芸風で落語初心者のみならず、同業者にもファンが多いことで知られています。
5年後に落語家50周年を迎えるにあたって、その行程を「東海道五十三次」になぞらえた、五街道雲助の集大成となる公演です。
また、当公演は人形町という、江戸文化の香りが感じられる街で開催されます。
第1回の「百川」、第2回の「髪結新三」は、いずれも人形町が舞台となっている落語です。
当公演では、当日のロビー展示で人形町のお店を紹介するなど、落語を通じて、歴史あるこの街の魅力を再発見していただけるよう、積極的な情報発信をしていきます。
【五街道雲助(ごかいどう・くもすけ)略歴】
昭和23年墨田区本所生まれ。
43年に十代目金原亭馬生に入門。
47年二ツ目昇進、六代目五街道雲助になる。
56年真打昇進。
平成21年、文化庁芸術祭優秀賞受賞。
一般社団法人落語協会所属。
「らくご街道 雲助五拾三次」CM映像公開!
公演情報
落語家・五街道雲助 集大成「らくご街道 雲助五拾三次」
【公演日時】
第1回 2013 年4 月12 日(金)—発端— 百川 他
第2回 2013 年5 月14 日(火)—吉例— 髪結新三
第3回 2013 年6 月12 日(水)—薩摩さ― やんま久次 他
第4回 2013 年7 月19 日(金)—両徳— 船徳 他
各日19時開演 21時終演予定(18時30分開場)
※以降毎月開催予定
【会場】
日本橋公会堂(日本橋劇場)
東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目31-1
【料金】
一階指定席3500 円(当日)3000 円(前売)
二階自由席2500 円(当日のみ)
学生2000 円(要学生証・当日のみ)