WOWOW「にんげんこわい2」放送・配信記念 「柳家喬太郎『にんげんこわい』の落語会」のオフィシャルレポートが到着


WOWOWが放送する落語の演目を原案とした新感覚ドラマ、連続ドラマW-30「にんげんこわい2」の放送・配信記念として8月9日(木)に開催された『柳家喬太郎「にんげんこわい」の落語会』のオフィシャルレポートが到着。


 滑稽話のイメージがあるが、実は怖い話の宝庫「落語」。
そんな「落語」の演目を原案とし、人間のさまざまな欲望が引き起こす怖い物語を圧倒的映像美でオムニバス形式で描いていく、WOWOWが贈る新感覚ドラマのシーズン2「にんげんこわい2」(全6話)が、いよいよ8月11日(金・祝)午後11:00放送・配信スタートする。その放送・配信を記念してドラマで描かれている落語の演目を実際に聞くことができるオリジナル落語会「柳家喬太郎『にんげんこわい』の落語会」が8月9日(木)ヒューリックホール東京(有楽町)で行われた。
柳家喬太郎は落語界をけん引する、今もっともチケットが取れない落語家の一人。その喬太郎が“語り”を務める、「にんげんこわい2」で描かれる演目から「紙入れ」と「品川心中(上)」を、また滑稽噺から人情噺まで幅広いレパートリーを持つ入船亭扇辰が自身が得意とする「鰍沢」を披露した。
さらに、「にんげんこわい」シーズン1に出演し、落語が大好きだと公言している俳優・東出昌大がトークゲストに登場。NHK「落語ディーパー! ~東出・一之輔の噺のはなし~」でも共演し、対談の経験もある喬太郎と東出の二人が再会することとなった。

落語協会主催のイベント「謝楽祭」にゲスト出演したこともあり、公私ともに仲良くしている噺家もいるという東出は、「僕は本当に落語が大好きで、10代の終わりくらいからずっと聞いています」とのことで、「もともとは父の影響で聞きはじめて、大学に通う電車の中で聞いていたんです。ちょうど30~40分でひとつの物語が終わるので、それで好きになりました」と明かす。
そんな落語好きな東出ということで、大阪の寄席小屋からも「一席、勉強してやってみないか」というオファーがあったというが、「好き過ぎるというのもあるんですけど、それはできないです! 噺家の日常を演じるんだったらいいですけど、やはり真打ちでやっている噺家さんの落語というのは、本当に“芸”ですから」と力説する東出に、喬太郎も鼻高々な様子で「そうなんですよ」と返し、会場は大笑い。

東出は、「にんげんこわい」シーズン1の「心眼」に主演しているが、そのオファーに「うれしかったです。WOWOWの「にんげんこわい」のシリーズは、怖くない話もアレンジを加えて怖くしているようなシリーズなので。もともと僕が知っている『心眼』と違って、そういう見方もできるんだな、というような話になっていたので、楽しかったです」と述懐。本作の劇中で“語り”を務めている喬太郎は、「ドラマでは解説のようなことを言わせてもらうんですが、毎回言うことは決まっていて。『こんな話じゃない!』って」と語り、観客の笑いは止まらない。

そんな「にんげんこわい」もいよいよシーズン2が放送となる。ひとあし先にドラマを観たという東出は、「『品川心中(上・下)』の(花魁の)お染さんがかわいくて」と語ると、喬太郎も「吉岡里帆さんがお染さん役をやっているんですよ。(劇中では閑古鳥が鳴いているという設定だが)この人だったら大繁盛するでしょう!俺なら通うもん!」と熱弁。
そこで喬太郎が「演じてみたい落語の演目は?」と尋ねると、「まだやってないですけど、もし『真景累ヶ淵』をやるなら、新吉をやりたい」と語ると、喬太郎は「ああ!合ってるかもしれない!」と大喜び。「ドンドン墜ちていくダークサイドの新吉をやってみたいですね」と語る東出に、「そんなこと言ったらWOWOWがすぐにつくるよ!」と喬太郎が提案し、大盛り上がりとなった。

この日の東出は夏らしい浴衣姿で登場。「最近は山で暮らしているので、いつも汚らしい格好をしているんです。だから衣装をどうしようかなと思ったんですけど、浴衣だったらごまかせるかと思って、今日は浴衣にしました」と語る東出に、喬太郎も「あなたが汚いなら、われわれはどうなるんですか」と返して会場を沸かした。
そしてあらためて喬太郎が「本当に東出さんが落語を好きでいてくださることがうれしいんですよ。落語の演劇やドラマに触れた人が、そこまで興味がなかった人が興味を持ってくれる。それこそシーズン2に出演している岡田将生さん、吉田羊さんも本当に落語がお好きで。とても嬉しく思っています」としみじみ。

そんな楽しい時間もいよいよ終盤に。最後に喬太郎が「そして今日は東出さんに来てもらって落語の話をたくさんできて、とてもうれしうございました。またこれからもずっと落語を好きでいてください。僕もあなたのことがずっと好きです!」と東出にラブコールを送り、笑いが途切れることがないトークイベントとなった


連続ドラマW-30「にんげんこわい2」番組情報
■タイトル:連続ドラマW-30「にんげんこわい2」 (全6話)
■放送日時:8月11日(金・祝)午後11:00放送・配信スタート
【放送】毎週金曜 午後11:00[第一話無料放送]【WOWOWプライム】
【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信

<スタッフ・キャスト>
語り:柳家喬太郎 脚本:首藤凜 山田由梨 舘そらみ 監督:賀内健太郎 山田由梨 松岡芳佳
撮影:山崎裕 百々新 照明:高坂俊秀 美術:富田麻友美 録音:古谷正志 治田敏秀 衣装:宮本まさ江
美粧:楮山理恵 タナカミホ 編集:小堀由起子
出演:「紙入れ」吉田羊 金子大地 村上淳
「品川心中(上・下)」吉岡里帆 井之脇海 吉村界人 松浦祐也 伊勢志摩 岩松了
「鰍沢」岡田将生 松本若菜 芦澤興人 武谷公雄
「権助提灯」安田顕 大鶴佐助 穂志もえか 橋本マナミ
「笠碁」松重豊 東野絢香 村上穂乃佳 岡部ひろき 伊東四伊東四朗
統括プロデューサー:射場好昭
プロデューサー:高田亜美 小室秀一
制作協力:博報堂プロダクツ 製作著作:WOWOW
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■各話のストーリー
【第1話】「紙入れ」
得意先のおかみさん(吉田羊)のもとへ約束の品を届けに来た小間物屋の新吉(金子大地)は、偶然おかみさんと旦那(村上淳)の営みをのぞいて
しまう。あくる日、再び商品を持ってきた新吉の懐に、手紙をそっと滑り込ませるおかみさん。そこには「明日の夜は旦那の帰りがないから、
顔を見せにいらして」とある。翌晩、新吉は、旦那がくれた財布にその手紙を入れておかみさんを訪ねてしまうのだが……。
【第2話】 「品川心中(上)」
品川遊廓の看板花魁(おいらん)・お染(吉岡里帆)は、一番の売れっ子だったが、次第に客がつかなくなった。遊廓の祝い日のために金が
必要だが、それも用意できない。恥をかきたくないお染は、店に出入りしている貸本屋の金蔵(井之脇海)に心中を持ち掛かける。独り者で貧乏
な金蔵は心底お染に惚れていて、心中に誘うには好都合の相手。品川沖に身投げしようと桟橋までやってき来たものの、金蔵はやはりやめよ
うとお染にすがり付く。
【第3話】 「品川心中(下)」
心中し損なった花魁(おいらん)・お染(吉岡里帆)は、何事もなかったかのように遊郭で客をとっている。一方、金蔵の身に起こったこと
を知った親方(岩松了)と弟分の二郎(吉村界人)は、冷酷なお染に仕返しして一泡吹かせてやろうと、品川遊廓へとの乗り込んでくるのだが……。
【第4話】 「鰍沢」
好奇心に任せて諸国を放浪している旅人(岡田将生)は、誘い込まれるように不思議な雰囲気の川を渡ってしまう。道に迷い、飲み水もなく
旅人は力つき倒れ込む。やがて目が覚めるとそこは見知らぬ山小屋で、お熊(松本若菜)と名乗る女性がひとり。妖しい空気をまとうお熊は、旅
人が江戸で出会った月の兎花魁(つきのとおいらん)によく似ている。思わず問い詰めてしまった旅人に、お熊は、温めた卵酒を勧めるの
だった。
【第5話】 「権助提灯」
月明かりのない不気味な夜、商家に仕える飯炊きの権助(安田顕)は、提灯を持って若旦那(大鶴佐助)のお供をするように命じられる。妻・そ
よ(橋本マナミ)が心配して、若旦那にめかけ・りん(穂志もえか)の家へ行ってあげてと頼んだのだ。しかし、正妻の情けは受けたくないとりん
は家に入れてくれない。仕方なく自宅へ戻ると、今度はそよもうちに入れてくれない。眠気に襲われる権助と、若旦那の長~い夜が幕を開け
る。
【第6話】「笠碁」
近江屋の隠居(松重豊)と、相模屋の隠居(伊東四朗)は、碁を打っている間にいさかいになったらしい。ほかに碁を打つ相手のいない近江
屋の隠居はひとりで碁を打って時間をつぶす。一方、相模屋の隠居は碁会所に出かけてみたものの、周りから煙たがられてしまう。外は雨、
傘のない2人。ぬれそぼり、互いの家へ様子を見に行ってはすれ違う。いまいましい相手なのに、碁を打ちたい気持ちばかりが募る……。

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