初めての落語1 ~まずは「ホール落語」に行ってみよう~


「ホール落語」に行きましょう

なにはともあれ、まずは生の落語を観にいきましょう。
と言っても、じゃあどうすればいいのか?そもそもどこにいけばいいのか?
そういう質問を受ける事が、実はとても多いのです。

どこに行くと落語が観られるのか?
答えは2つ。
寄席」と「ホール落語」です。

ちょっと極端に2つと言い切ってしまいましたが、いいのです。
ここは、気軽なサイトですから。

じゃあ、まずどちらに行ったら良いのでしょうか?
また言い切りますが、まずは「ホール落語」に行きましょう。

「ホール落語」とは?

「ホール落語」は、寄席ではなく、いわゆる「~会館」とか、「~ホール」とか、コンサートやお芝居等もやるような身近にある場所で行われる落語会の俗称です。
これは、「独演会」「二人会」「一門会」等など、色々な会があります。

例えば、「立川志の輔独演会」や、「春風亭小朝・林家正三二人会」や、「柳家小三冶一門会」といった具合です。
「独演会」とは、そのままズバリ、その噺家さんがメインで出演します。「二人会」はその2人が、「一門会」はメインとなる師匠とその一門が出演します。

独演会の進行はというと、基本的にまず最初にお弟子さん等が一席落語をやります(20分くらい)。ライブで言うオープニング・アクトですね。その後に、いきなりメインが登場してたっぷりと一席やって、仲入りと言われる休憩が15分ほどあります。そして、その後にまたメインの方がもう一席やるというのが、パターンです。合計3席を観る事になります。人や会によって違いはありますが、大体メインは一席につき40~50分はやりますので、たっぷりとその人の世界を堪能出来ます。

これが二人会になると、最初の前座の一席の後に、まず一人目が登場。たっぷりと一席をやってから、仲入り休憩。そして休憩あけで、もう一人がたっぷりと一席という流れが多いです。

そして一門会は、お弟子さんから順繰り登場して、3人目くらいで仲入り休憩。休憩あけにもう一人出て、最後にその一門の師匠の一席で締めます。これも会によりますが、多くても合計で4席~5席程です。

全体の会の長さが2時間ぐらいであるという事と、お目当ての噺家さんの世界をじっくりと堪能できるというのが「ホール落語」の特徴です。

チケットの入手方法

寄席は基本的には当日券のみで自由席ですが、ホール落語は基本的に前売り券で指定席です。これは、チケットぴあ、ローソンチケット、eプラス等で扱っており、コンサートや演劇のチケットと同様に買う事が出来ます。値段はまちまちですが、寄席よりも若干高めのものが多い傾向にあります。

当日気軽に入れる寄席に比べて、ホール落語は前売り券を買う必要がありますが、ネットで予約して、コンビニや郵送でチケットを受け取るという前売り券のシステムの方が、今、エンターテイメントを楽しむ上では普通の事ですよね。
チケットの入手方法のシステムも含めて、初めて落語は、ホール落語をお勧めします。

このサイトは、ホール落語のスケジュールを網羅して、毎日、様々な場所で行われている会を吟味し、「こんな会があるんだ!」という発見をしてもらったり、それらを見比べてもらって実際に足を運んでもらう事を目的としていますので、まずは気になった会のチケットを取って、観に行ってみませんか?

「ホール落語」の魅力

ホール落語は寄席に比べて出演者が少なく、お目当ての噺家さんをじっくり楽しめます。
また、場所も馴染みのある所が多い為、気後れする事は少ないと思います。
来ているお客さんの層も幅広い為、浮いてしまうのではという心配もありません。
そして何より、一人の噺家さんの噺をたっぷりと聴けることが、とても重要です。
その噺家さんの芸だけではなく、人となりまでもが堪能出来る為、落語という未知なる世界に触れる入り口としてはうってつけです。

まずはホール落語でその世界に触れて、より深く知りたくなったら寄席へ。
それが、私のお勧めです。